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3ヶ月のブランク

 

昨日は私の地元である町田での講演会。

出産して2ヶ月半、仕事復帰してから初めての登壇の機会を頂きました。

 

前日から実家に泊まり、イクメンの夫が早めに仕事を切り上げて来てくれて、登壇中、息子の子守りをしてくれました!!『女性の社会進出』がテーマでしたので、家族のサポートが一番重要ですというメッセージにピッタリ。

 

講演の時間は50分でしたが、以前は1ヶ月に何度も講演していて慣れていたので立ちっぱなしも苦だとは感じなかったけれど、3ヶ月も仕事を休んでいると50分という時間が少ししんどく感じました。

心の中ではこんな声「また慣れてくれば大丈夫!妊婦の頃はもっと大変だったのだから、今日はむしろ楽!」

 

 

 

 

再び3ヶ月のブランクを感じたのは質問タイムの時でした。

 

いつもは慣れている「質問」タイム。

初めて受ける質問にもその場でくるくる頭が回転してその人にとって一番良い回答ができるのに、今回は回答している自分に対しもう一人の自分が

「的を得ていないだろう!もっとわかりやすく説明できるだろう!違う角度からも回答した方が良いのでは?もっとシンプルに伝えなきゃ!」

つっこみまくっていました。

 

いつもなら相手の質問の意図を明確にする質問をしたり、きちんと理解してもらえたのか相手の表情をみて確認するのに、今回はひとりよがりの答えになってしまったような気がして、講演が終って帰宅した後もずっともやもやしていました。

 

 

 

私の中で、答えがまとまっていないのだ、と思いました。

その質問とは、

『雇用を増やすことは貧富の格差を広げることになりませんか?』というもの。

正確には「GDPをみると、ケニアは46位という事で、それほど貧困ではないと思います。しかし、萩生田さんがケニアの郊外で貧困の状況を見て来たとおっしゃっているのであれば、『貧富の差』こそが問題なのではと思いました。しかし、雇用を増やす事は貧富の差を大きくすると思いますが、その点についてはどうお考えですか?」

 

頭の中で色々な想いと色々な角度から伝えたいことが涌いて来て、ロジカルでいることが困難になりました。

長い時間を使って回答したにも関わらず、涌いてきた想いの10分の1も表現できぬまま、完全に消化不良で終りました。

質問をしてくれた方は「ありがとうございました。」とは言っていたものの、納得していたのかはわかりません。

 

 

 

例えば、10人の国があって、10人全員仕事がなくて全員貧困の状態よりは、5人分の雇用が確保されることで貧富の差が生まれてしまいます。

しかし5人の人は貧困から脱することができる。

 

それが良いのか悪いのかは、わかりません。

 

 

 

貧富の差をなくしたいなら政治家になった方が良いかもしれない。

最貧困層の人を救いたいならビジネスじゃなくてNGOでスラムにアプローチする方が適切なのかもしれない。

コーヒーや紅茶農園よりも所得水準の高い薔薇農園の雇用を増やすことは、本当に「貧困をなすくこと」に繋がっているのか?

私のアクションによって、貧富の差が生まれてしまい、貧困をなくすごころかむしろ増やしてしまっている、という指摘なのだろうか?

 

そんな問いが私の中をぐるぐると駆け巡りました。

 

 

 

待てよ。

私はこの全ての問いに、事業(薔薇の輸入)を始める前に散々考え悩み、それでも始める理由をみつけたから事業を始めたのだった。

 

 

そもそも貧困って何だろう???

経済的な貧困は、一体いくら以上の所得の人が貧困でいくら以上の人がお金持ちなの?一般的な指標はあるけれど、それって人が決めることなのかしら?

明日食べるものが確保できれば、それは貧困状態を脱出したことになるの?

経済的には裕福でも、精神的な貧困てものあるんじゃない?

 

一体、私は誰の役に立ちたいの?

 

 

志ある若者や仕事が必要なシングルマザーが「働きたい!」と思った時に働く場所がないことこそが、私の考える「貧困」。

私がやりたいのは、スラムでお腹すいている人に食べ物を寄付することじゃない。

 

働きたい!と思った時に働ける場所を少しでも増やすこと、どんな環境にいても意思(志)を叶える手伝いをすること。

それが私にできることだと思った。

その一歩が、雇用が圧倒的に足りない国において雇用を増やすということなのだ。

 

私の答えは、「全て(貧困)をすぐに解決することは難しいけれど、自分ができることをできる範囲でやっていく」ということ。

 

彼の質問には、こんなことを本当は伝えたかった。

 

本当は、出産後に1年くらい育休を取って育児に専念する道も考えました。

でも私は産後1ヶ月半で復帰することを選びました。

このベストなタイミングで、もう一度この事業を始めた原点を思い出させてくれた最高の質問に心から感謝です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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