ケニアのナイバシャ湖の近くの薔薇農園
ケニアの薔薇の輸出量は世界1位。ご存知でしたか?
首都ナイロビから北西に車で3時間程のところに、ナイバシャ湖というエリアがあります。ケニア山の麓で標高は2300Mほどある高知では朝晩の寒暖差が激いので、色鮮やかで大きな輪、高品質の薔薇が栽培されます。
また、ケニアは赤道直下なので日照時間が長く、たっぷりと太陽を陽とエネルギーを浴びている薔薇なのです。
このナイバシャ湖のエリアには数百の薔薇農家があります。
その中のひとつ、中規模農家がわたしたちの提携農園です。
ケニアでは日差しが強いので、薔薇の花びらを日光から守るためにビニルハウス栽培を行っていますが、日本のビニルハウスと違い天井がとても高く広々としています。
苗が植えられてから、だいたい5ヶ月間で収穫できる大きさに薔薇が育ちます。標高が低い地域では収穫のペースが速く、標高が高い地域では輪が大きくなるまでに時間がかかります。
収穫できる長さ(50-80cm)になると、午前中にharvesting(収穫)が行われます。こちらの農家では、1区画に1人担当が割り振られており、苗の育成から収穫まで1人が責任持って担当します。
収穫された後は、念入りに品質をチェックされます。ヨーロッパや日本では、高い基準の品質が求められます。輪の大きさ、花びらの質、茎の形など、品質の高いものだけが輸出対象となります。
ちなみにケニアでは、輸出用の薔薇は国内流通用の薔薇よりも遥かに高い品質が求められており、政府の厳しい基準を満たした農園に発行されるCertificate(許可証)なしでは輸出ができないのです。
品質チェックに合格した薔薇は、梱包の部屋に運ばれ茎の長さが揃えられ水あげされます。部屋では陽気なリズムの音楽が流れ、みな楽しそうに笑顔で仕事をしています。最低半日は冷蔵部屋で水あげされた後、御装用の段ボールに丁寧に箱詰めされます。
段ボールはカートでトラックまで運ばれ、空港へと届けられます。
カートやトラックを運転するのは男性の役割。ディズニーランドのアトラクションを楽しんでいるかのような無邪気な笑顔が印象的です。
ナイロビの空港にバトンタッチ!
こちらはジョモケニアッタ国際空港の貨物地区。海外に輸送される貨物がケニア国内から運ばれて来ます。
薔薇農園から運ばれた薔薇たちは、輸出業者へバトンタッチ。
飛行機の中へ運ばれるコンテナーの中に、薔薇の入った段ボールは箱が次々と運び込まれます。
コンテナーの場所を確保したり、乗り継ぎのドバイでスムーズに乗り継ぎを完了させるのが彼らのお仕事。マネジャーのAnneは1年前に女の子を出産し、半年前に仕事にお復帰しました!Anneの仕事は丁寧で的確です。
ナイロビを出発した薔薇たちは、ドバイを経由して羽田空港へと運ばれます。
輸送時間は17時間、輸送中の温度は常に2-10度に保たれるので、途中で枯れることはありません。
アフリカの花屋へバトンタッチ!
羽田空港に到着するのは、深夜0時。
車で薔薇たちを迎えに行きます。
通関と検疫を終え、空港から都内に運ばれます。
次は水あげとトゲ取りです。
開業当初は、夜通し水あげをしていました。
日本橋、目白、六本木など提携のお花屋さんに場所をお借りし、翌日は販売もしてきました。
2015年10月からは広尾の1号店ができたので、薔薇たちはこちらに運ばれます。
届いた薔薇は、すぐにラッピング&梱包して、あなた/あなたの大切な方へお届けします!!
ケニアの農家のお母さんたち、
輸出業者さん、
みんなの想いがこもった薔薇が日本に運ばれ、あなたの想いと一緒に大切な方に薔薇が届くのです。