アフリカローズは地球温暖化防止や循環社会の実現など、環境保全に取り組むことを経営の重要な課題と位置づけ、企業活動における環境負荷を軽減するための活動に取り組んでいます。心穏やかにバラを愛でることができるのは、地球の豊かな自然と生命力があってこそ。アフリカローズに関わるスタッフ、お客様、生産者が協力し、私たちの美しい地球を守る活動を推進してまいります。

SDGsに向けた取り組みに対するアフリカローズの理念

自然を愛することは、自分自身を愛すること。地球を大切にすることは、自分自身を大切にすること。
悲しいことに、いま物凄いスピードで地球の過熱化が進み、地球の自然や多様性が失われていっています。気温が35度を超える猛暑日が増え続け、集中豪雨が頻発し、海面上昇が進むことで島や国が水没したり、たくさんの動植物や昆虫が生きられる環境ではなくなり生物多様性が失われます。

出典:NHK https://www.nhk.or.jp/gendai/comment/0008/topic037.html?fbclid=IwAR3o8ZmGmd2HilwMkqHwTBA9fjbdPIG-yKJg-JnV6E_WJ5O0YV4DhG5LpFY

地球過熱化の原因は二酸化炭素の排出量が増えたことです。このままのペースで二酸化炭素(CO2)を排出し続けると、10年後の2030年には、不可逆的に(=その後どんなに努力しても戻ることのできないレベル)環境が悪化してしまいます。そんなこと言われても、なかなか想像するのが難しいかもしれません。では日本に住む私たちの生活にはどのような変化が起こるのでしょうか?こちらは、私たちがおばあちゃん、おじいちゃんになる2100年の日本の天気予報を環境省が予測した動画です。40度以上の日が60日以上続き熱中症で亡くなる方は年間15000人以上、豪雨が頻発し水害や土砂災害が劇的に増えるようです。干ばつの影響で農作物が栽培できず食物の値段が高騰するようです。

2100年の天気予報 (出典:気象庁)
https://ondankataisaku.env.go.jp/coolchoice/2100weather/

恐ろしい未来ですね。
バラを愛でているどころではありません!!

こんな恐ろしい未来にしないために、私たちは今、何ができるのでしょうか?
私たちの行動次第で、希望はあるのです!!!

例えば、マイボトルやエコバッグを日常的に使うこと。家で使っている電気をクリーンエネルギーに変えることや、車を使わずに自転車や公共交通機関を使うこと。
気の遠くなるような小さな積み重ねと感じるかもしれません。
確かに、1人だけの行動では地球温暖化を止めることはできません。
でも、人口の3.5%の人が行動を起こせば、ムーブメントが起こせるのです!

 

私たち全員が毎日何かを買ったり使ったりしている「消費者」です。
環境に配慮した経営を行う企業の商品を購入したり、逆に環境に配慮されていない商品を買わないことで、私たちの消費者としてのパワーが発揮されます!

農園の現状

児童労働のない農園

ケニアの農業省が管理しており、農園がバラの輸出免許を得るためには、児童労働がないこと、労働者にとって過酷な環境でないこと(農薬を撒く時間にはハウスの外に出る、バラを収穫する際には手袋をする)、等が定められており、その審査に通らなければ輸出することが出来ない法律が定められています。アフリカローズの提携するバラ農園は、輸出免許の基準をクリアしています。

地域支援

アフリカローズの提携するバラ農園では、働くスタッフの為に無料クリニックや無料食堂の制度に取り組んでいます。2011年に学校建設のプロジェクトもスタートし、教室やトイレを完備。現在では500人を超える児童達がそこで勉学に励んでいます。児童達のPCもバラ農園が提供し、過去2〜3年では、1年におよそ6個のPCを近隣の小学校にも寄付をしています。水タンクも同様に、バラ農園が購入し、地域に寄付を行いました。

ゴミの再利用、農薬

バラ農園で出た葉や茎、花びらはゴミとして燃焼されるのではなく、コンポストされています。コンポストで出来た肥料をバラやハーブの肥料として再利用しています。主に有機肥料を使っていますが、どうしてもバラには虫がつくので、少量の化学肥料を使用しています。農薬は1日に1度、グリーンハウスの中にスプリンクラーで自動制御農薬が撒かれる為、その時間スタッフは作業を中止し、1時間以上時間を置いてからグリーンハウスで作業を再開しています。また、敷地内に溜池があり、農薬のついた水は全てフィルターされ綺麗な水にしてからその池へと戻されます。この池では魚も泳いでいて、農薬の入った水をその辺に撒いて環境を汚染するようなことは避けています。

アフリカローズとCO2

※世界第4位の輸出国であるオランダでバラを生産した場合、ケニアで生産するよりも5.8倍多くの二酸化炭素を排出しています。ケニアの気候に合わせ環境負荷の低い方法でバラを生産することができています。

バラが農園で育ち、トラックや飛行機を乗り継ぎ広尾本店まで、そこから港区にお住まいのお客様へ、12本のバラの花束を配達した場合のCO2排出量

  • ・バラの生産=およそ0.5kg-CO2/本

  • ・トラックで、ナイバシャ湖の農園からナイロビの空港まで=およそ0.013kg-CO2/本

  • ・飛行機で、ケニアから日本の羽田空港まで=0.93kg-CO2/本

  • ・トラックで、羽田空港から広尾本店まで=およそ=0.0022kg-CO2/本


  • ・港区にお住いのお客様へ12本のバラの花束を配達=16.8kg-CO2

ケニアから輸入するバラ1本あたり、およそ1.4kgのCO2を排出します(ビニール袋およそ23枚分)。
仮に港区へお住いのお客様へ12本のバラの花束をお届けした場合は、およそ16.8kgのCO2を排出することとなります(段ボール等の梱包分は含みません)。

参考1:https://www.jstage.jst.go.jp/article/ilcaj/2009/0/2009_0_200/_pdf/-char/ja?fbclid=IwAR1WMe_PBg0StOI8oz2icyLRcrIMTUrhA5WNwOgi6kVQZvbNpDSp3gdwSkA
参考2:http://www.fragmentsmag.com/2014/04/the-environmental-impact-of-flowers/?fbclid=IwAR3J3KLu2Vw9Sn_Hrmv8D5eY6gQeCpn8gCBfclvs_YyvCwkFjYkjnTnirUU

店舗での取り組み

SDGsについて

アフリカローズでは、創業当初(SDGsという言葉が生まれる前から)、1貧困をなくそう!にコミットしてまいりました。それに伴い、4、5、10、17にも力を注いでまいりました。
現在、上記に加え、以下の項目にもコミットしております。

カーボンオフセット料金の導入

カーボンオフセットとは、人間の経済活動や生活などを通して排出されたCO2(二酸化炭素)などの温室効果ガスについて、削減しようと努力してもどうしても削減できない分の全部又は一部を、植林・森林保護などで埋め合わせすることを言います。バラを栽培し飛行機で輸送する過程で、約1.4kgのCO2が排出されています。1本のバラの購入につき5円を追加すると、1本分(1.4kg)のカーボン(=二酸化炭素)をオフセット(=埋め合わせ)できる仕組みです。カーボンオフセット料金をお支払いいただくかどうかはお客様が決めていただけます。支払わない場合はアフリカローズが払います。料金はケニアの植林活動を行っている団体へ寄付し、寄付金額がどれくらいの量のCO2削減に寄与したかも公開されます。当面の間は、店舗のみでこのカーボンオフセット料金のオプションを導入し、半年から1年後(2021年内)を目途にオンラインストアの全商品にも導入していく方針です。

エコバッグの使用

アフリカローズの店舗(広尾店、六本木ヒルズ店)では、プラスチックを減らす目的で、ビニール袋を提供しておりません。花束をそのまま抱えて歩く素敵な方を増やしたいので、袋には入れないでお持ち帰りいただくことを推奨しております。
ギフトの場合は、紙袋を有料(200円)でご用意しております。
ご自宅用の花束であっても、他の荷物が多かったり自転車で持ち帰る場合など、どうしても袋が必要になる際にはエコバッグをお貸出ししています。500円玉をデポジットとしてお預かりし、後日エコバッグを返却いただければ500円玉も返却させていただく仕組みです。エコバッグは1000円で購入することも可能です。

グリーンエネルギーの使用

アフリカローズ広尾店では、東京電力からGreen Peoples Powerという自然エネルギーの電力会社に切り替えております。Green Peoples Powerでは、原子力や火力発電はではなく、FIT電気というバイオマスや廃棄物などの再生可能な自然エネルギーを扱っています。工場などから多く出るイメージがあるCO2ですが、実は家庭からは運輸部門と同じくらいのCO2が排出されています。家庭から排出されるCO2の約50%が電力といわれておりますので、電力会社を変えることは個人ができる最もインパクトの大きい行動と言えます
(参考:温室効果ガスインペントリオフィス)
http://www.shouene-kaden2.net/know/energy.html
https://www.greenpeople.co.jp

ハチドリ電力との提携

現在アフリカローズでは、ハチドリ電力と提携をしております。ハチドリ電力は、FIT電気を32%使用、電力卸取引所からの調達は61%、その他7%になり、実質CO2排出ゼロ、100%再生可能エネルギーです。ハチドリ電力に切り替えると、売り上げの1%を好きなNPO団体に寄付することができ、その支援先としてアフリカローズ基金があります。アフリカローズ基金を選択いただくと、ケニアの植林活動に寄付いたします。ぜひ、アフリカローズの客様にはハチドリ電力に切り替えて頂き、ご家庭から排出されるCO2の半分である電力を100%自然エネルギーに切り替えていただきたいです。
2020/08/03 「ハチドリ電力」とアフリカローズの連携がスタートしました!

環境に配慮した製品の使用

アフリカローズでは普段の業務で使う「もの」にも地球や人に優しい製品を選択することを心がけています。
毎日使っている花器を洗うために必要な洗剤も。消費者として環境に配慮した製品を選択することは、誰もが取り組める一番身近なアクションのひとつです。

マイボトルの推奨

ペットボトルの原料には石油が使われていることをご存知でしたか?日本だけでも年間227億本のペットボトルが使用されており、これは国民の約半数の人が毎日ペットボトルを購入しているということになります。アフリカローズでは、スタッフのプライベートでのCO2削減にも取り組んでいます。その一環として、スタッフにマイボトル使用の推奨をしております。今では9割以上のスタッフがマイボトルを使用しています。 (参考:環境省) https://www.env.go.jp/

今後のアクション

『ハチドリのしずく』という言葉をご存知ですか?山火事が起きて動物が森から逃げ出している時、ハチドリが1羽、家事に向かい逆方向に飛んでいきます。不思議に思った他の動物たちは「なぜ火事に向かっているんだい?」と聞きます。するとハチドリは「火事を消すんだ!このまま皆が逃げたら森は全て焼けてしまうだろ」そう言って、その小さなクチバシに水を溜めて何往復もしているのです。

この物語の後、火事が収まるかどうかはあなた次第です。ハチドリの行動から何を感じ、どう行動するかで未来が決まるのです。アフリカローズのスタッフは、このハチドリでありたいと思っています。

2030年が大きな分岐点となります。それまでに、自社が社会的責任を果たす程度に留まらず、日本中、世界中にムーブメントを起こすべくリーダーシップを発揮し、社会にインパクトを残したいと考えています。

今後の目標

  • 会社の電力消費から排出されているCO2の量をゼロにする(現在は広尾店における自然電力比率は20%程度→これを100%にする)
  • 社内で出るゴミ(破棄される花や葉、プラスチックボトルなど)は100%リサイクルする(現在は全て破棄されておりリサイクル率0%→これを100%にする)
  • 再生エネルギーに変更する人を増やすための発信を積極的に行う(2020年5月から環境に関する配信を月に3回程度開始、instagramをスタート→発信頻度を増やす)
  • 店舗で使用する全ての商品を環境に配慮したものに替える(現在は、ヤシの実洗剤に切り替え済み)
  • B corp の資格獲得(https://globe.asahi.com/article/12035299)(現在は未取得)
  • エコ、エシカル、循環社会に積極的に実践している方との対談やトークイベントを行い発信していき、エコのコミュニティ基盤をつくる
  • カーボンオフセット料金(1輪につき5円)を導入し、バラの生産と流通の際に発生するCO2を実質ゼロ以下にする(2020年6月1日に導入済み)
  • 環境に配慮した商品を発売し、世の中の環境に関するリテラシーやアウェアネスを高めると共に、収益の何%を環境団体に寄付する(現在は、無農薬のローズティを販売中→エコ商品を発売する)
  • 自社の環境責任を果たした上で、世界のCO2削減のために更なる貢献を行いインパクトを残す

<NEWS>
2020年5月2日にTBS「サステナブる」にて放映されました。