今日は6月の新月。
実は今、とある経営研修プログラムで山ごもり中です。
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2011年6月に、初めて2500本の薔薇を輸入したのは、まるで昨日のことのよう。
母と夕方の成田空港に車で向かい、もしかしたら薔薇が届いていない可能性も大いに考えられたので、宿泊用の洋服も備えて行きました。
そうすると、見事に段ボールに入った薔薇が、ケニアから届いていたのです!
それはそれは、もう感動の瞬間でした。
私はケニアのナイロビで、初めて鮮やかさに心を奪われた、あの輝く生命力の薔薇。
家族は、「日本にも薔薇はあるのに、どうしてわざわざケニアから輸入するの?」
実際にこの薔薇を見るまでは、この価値をわかってもらえなかった。
空港に届いた薔薇は、私が想像していたよりも元気がなかった。
遠く遥々海を越えて、こうして私の手元に届いた事は感動していたが、
「あれ?こんなクオリティだったかな?」と内心、少し不安というか心配だった。
検疫が終わり、税関も無事通過し、復路も3時間掛けて自宅に戻ったのは深夜近くなっていた。
水あげをすると、みるみるうちに薔薇の葉と花びらに生命力が蘇り、さっきまで元気が無かった薔薇たちが、水を得た魚のように音を立てて輝きだすのがわかった。
「私が感じた生命力は、これだ!!」ホッとした。
そんな感じで初めての輸入を終え、翌日は2500本を水あげし、翌々日の初めての販売会「アースガーデン」では、予想以上の反響があり、
「実験的」に始めた薔薇の輸入・販売は、本日まで4年以上続けることとなった。
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そんな事を思い出しています。
2011年から、立ち止まる事なく走って来た4年間でした。
多くの方々に支えられ、多くの奇跡が最高のタイミングで重なり、
運と縁と人に恵まれている事を、日々実感させられます。
お陰さまで、契約しているケニアの薔薇農園の正社員は、2011年7月の150名から2016年には1500名に増え、24時間体制の病院や奨学金制度も導入されました。
この実績に感謝し、そして今後はこの幸せをもっともっと増やしていくためには、何をしたら良いのか?ということを見つめ直す時間にしています。
なぜお客さんは、他の花屋じゃなくて、AFRIKA ROSEでわざわざ買い物をしてくれるのか?なぜAFRIKA ROSEのお客さんは皆素敵で魅力的なのか?そんな事を考え直していると、本当に感謝と感謝と感謝で涙が溢れて来ます。
AFRIKA ROSEが、より社会に良いインパクトを与え、関わる仲間たち(お客さん、スタッフ、応援者、メディア関係者、など)と一緒に夢を叶える存在であるたいと改めて思っています。愛情や感謝を大切な人に表現するツールとして薔薇が存在し、家族や友達や遠くても大切な人とのコミュニケーションがよりLovelyになって、個々にパワーが漲っている状態。
私は頭を「それでもか!」という程絞り、全エネルギーをつかってAFRIKA ROSEそして自分自身と向き合う時間にします。
今後は、このような形で、荒削りですが、ありのままの私の考えや想いや情熱や悩みを、この場で表現していきたいと考えています。
今後とも、どうぞ宜しくお願いいたします。
AFRIKA ROSE
代表 萩生田 愛
2016年6月 新月