山ごもりの成果

 

先週末は、3日間こもって、経営塾というか

「ひたすら自分と向き合う時間」を体験しました。

 

これまで一心不乱にアフリカの薔薇を世の中に広めることだけをしてきて、

ある時期は「いくら社会に良いことをしていても、売らなきゃ意味がない。売らなきゃ事業が続いていかない。」

厳しい現実に向き合わなければなりませんでした。

 

表面的には白鳥のように優雅にしていても、水面下では必死になって薔薇を広めてきました。

 

「愛や美の象徴である薔薇を扱っている」「大好きなことを仕事にしている」

そういうイメージを大切にしてきたからこそ、本当に辛いときは誰にも相談できなかったこともありました。

 

「とにかく売らなければ。」

「ケニアの薔薇の価値を理解してもらいたい。」

本当に昼も夜も365日、そのことばかり考えて行動してきた4年間でした。

 

 

有り難いことに、昨年10月に広尾にお店ができて、

先月は、記念すべき第1号の社員を広尾店の店長として迎えました。

お陰さまでアルバイトさんと併せて5名で運営する花屋に成長しました。

 

「私がいなくても、まわるしくみ」

ひとつの大きな目標が達成された瞬間でした。

 

そもそも、この山ごもり研修に参加した目的というのは、

毎日のオペレーションから抜け出し、「未来」に集中したかったからです。

普段は目の前のことで頭がいっぱいで、未来に思考や想いを馳せる時間が少ないので、

もっと長い目でみて、何が社会にとって、皆にとって、自分にとって良いのか、今までを振り返り今後に想いを馳せる時間にしたかったのです。

 

いざ、その研修で未来を描いてみると、こんな質問を投げかけられました。

「あなたが実現したい未来とは???」

私が一番に頭に浮かんだ答えは、「2017年、売上◯◯円!」。。。。

 

研修に参加した他のメンバー(事業やNPOを運営している方)は「こんな社会にしたい!」「こんな不便がなくなる社会にしたい!」など、本当に社会のことを考えている素晴らしい未来プランでした。

 

一方で私はというと、目標というか、どこかの企業の営業会議のようになってしまい、、、

もともと私は何を目指して来たのか、一瞬わからなくなってしまい落ち込みました。

これまで、あまりにも「売上」「事業を存続させること」を最優先に行動していたので、頭がそういう思考回路になっていました。

 

その時、一瞬私の頭をよぎった恐ろしい考えがありました。

それは、

「アフリカの貧困を救う」というコンセプトを利用して

「本当は、私はお金儲けをしたかっただけなんじゃないか?」という考えでした。

それは、向き合いたくなかった自分への問いでした。

なぜなら、もし答えがyesだとしたら、私はお客さんを欺いていた気分で罪悪感でいっぱいになり、もう事業を続けることなどできないと感じて恐くなったからです。信じてついて来てくれるスタッフや応援してくれるお客さんや仲間を裏切っているのではないか?と恐くなってしまいました。

 

もし自分が恐れていた答えになったしまったとしても、仕方ない。

いま向き合わなければ、自分にもお客さんにも仲間にも嘘をつくことになる。

だからこそ、自分の気持ちに怖がらないで正直に向き合うことにしました。

 

私の心から出て来た答えは。。。

 

日本でこの薔薇を手にして幸せになったり、ケニアの生命力やエネルギーや自然の豊かさを感じて、もっと幸せになったり元気になったり、豊かな気持ちになる人を増やしたい。この薔薇がきっかけになって愛情を素直に表現できるようになったり、夫婦や家族間のコミュニケーションがより豊かで温かいものになって欲しい。この幸せの輪がどんどん広がっていって欲しい。

でも、ケニアの雇用が一人も増えなかったら?それは私が実現したい未来ではない。ケニアの雇用が増え、働く喜び、学ぶ自由を手にして、生活が豊かになること。子供たちが家計を心配しないで夢を描き学校に通え学ぶ喜びを味わうこと。この両方がないと、全く意味がないのです。

 

私がケニアで感じた自然や表現力などの豊かさや愛を日本に届け、日本からは学ぶ喜びや働く喜びをケニアに届ける。

これが、私が目指す「愛の循環 -Love Ecosystem-」なのです。

 

この2つは、どちらかがより重要という事ではなく、私にとっては等しく重要であり、この両方をバランスよく同じように大きく育てていくことが私の使命であり描く未来の姿であることが納得できました。

 

「毎日、大切な人に愛や感謝を惜しみなく表現していますか?」

「夢を持っていて、それを叶えている途中もしくは叶えていますか?」

「毎日、自分を大切にしていますか?」

「大切な人に花束を渡す時、どんな風に渡せば喜ぶのか知っていますか?」

「花束をプレゼントされた時、素直に純粋にチャーミングに喜んでいますか?」

「ものを買う時、それがどこから来て、誰がどんな想いでつくって、どんな風にここに届いたか想像して選んでいますか?」

これらの質問に、自信を持ってyes!と答える人をひとりでも多く増やすことが、私の描く未来です。

 

さて、この有意義な3日間の山ごもり研修が終わり、広尾で待っていてくれているスタッフ全員に、この内容を共有しました。

しかも、かなり高いテンションで!!

「聞いて聞いて!!私ね、気付いたの!!!!とっても深い学びがありました!」という高いテンションで上記の内容を共有したのです。

 

すると全員がポカーンとした表情をしました。

「あれ?私、何か変な事言ってますか?説明わかりにくいですか???」

 

すると、スタッフのひとりが言いました。

「というか、、今更ですか???そもそも、そういう考えだと私たちは思っていましたが。。。めぐみさんいつもそう言ってますし行動してますよ。」

頷く他のスタッフたち。

 

あ、そうか。

気付いていなかったのは、自分だけだったんだ、と思いました。

いろんな思考が循環して、巡り巡って、また同じ結論に辿り着いただけだったのかもしれません。

でも、私の中では、より深く深くに腹落ちし納得し、太くゆるぎない軸が整ったと実感しました。

 

そして、全員で大笑いしました。

その日も、ご来店したお客さんと、どんなシチュエーションで薔薇を渡すのか、どんな気持ちなのか、そんなことを一緒に考え語り、楽しい時間を過ごし、薔薇に囲まれて大好きな仲間をともに最高の毎日を過ごしていることに感謝しました。

 

ちなみに、別件で前に出演したテレビの動画を見ていたら、なんと、本当に全く同じ内容を自分自身の口で語っていました(笑)

https://www.youtube.com/watch?v=qjUXNUE9MmU

本当に、つくづく「自分は自分のことが一番わからないんだなー」と思いました。笑

 

 

家族が大好きな私は、父の日にも薔薇を贈ります。

父の愛とは、海よりも広く深いと人は言いますが、私の父もそうです。

普段は無口でぶっきらぼうでも、いざという時に、いつも助けてくれる存在。

そんな「父の日」は今週末。

 

 

父の日のギフト

こちら。http://afrikarose.winserver.ne.jp/rose.aspx#section2

 

7/22-29 ケニアの薔薇農園のツアー

(6/28〆切)http://www.his-j.com/kanto/corp/group/event/afrika_rose/

最低8名のツアーになりますが、現在そんなに集まっていません。

ぜひ決行したいので、周りに「いつかはアフリカに行ってみたい」という方がいらっしゃれば、これは絶好のチャンスです!

世界中どのツアーを探しても、3回の陸サファリ、1回の湖サファリ、薔薇農園見学、4つ星以上のホテルステイだと55万円以上です。

今回は42万円です。しかも、8月のTICAD前なのでセキュリティも厳しく治安は安定傾向です。薔薇農園は技術を公開したくないので一般的にはツアーは断っていますが、今回は「日本のお客さんが是非、いつも買ったり贈ったりしている薔薇が、どんな環境でどんな人がどんな気持ちで栽培しているのか知りたいので」とお願いし、特別にOKしてもらいました。

ぜひぜひ、一緒に素晴らしいケニアの旅に行きましょう!!最高に楽しいですよ☆

HISでの事前説明会とケニアの治安についての事前相談会も実施していただく、手厚いサポートとなっております。

ぜひ、よろしくお願いいたします。

 

では、素敵な父の日と週末を。