アフリカローズの組織については、なかなかご紹介することがなかったので、この機会に皆さんにご紹介できればと思います!

アフリカローズのメンバーは現在、アルバイトさんも含めて19名となりました。

2012年の萩生田愛が個人事業として「アフリカの花屋」をスタートし、2013年に株式会社として法人化。2015年にフラワーデザイナー田中が取締役として参画し、広尾店がオープンしたタイミングで社員とアルバイトさん含め5名で運営して参りました。

2019年に六本木ヒルズ店がオープンしたタイミングでは私と田中の他、社員が3名、アルバイトさんが10名になりました。

六本木ヒルズ店に2号店目をオープンした頃は、個人的には私は育児(息子が当時1歳)と経営の両立が大変で、組織的にも様々な壁にぶちあたっていて、精神的に本当に大変でした。

もっと良い組織にしたい。アフリカローズの本来の底力をもっと爆発的に発揮させたい!!でも今の私の能力や時間や経験値では力不足だと感じていて、マネジメント・経営メンバーに仲間が必要だと思っていました。本音を言うと、私が第一子を出産した時「私がいなくても、まわる組織」になったかどうかのテスト期間でしたが、産後1か月半で復帰することとなりました。。。1か月半、私が不在の間に支えてくれた皆には感謝する一方で、「本当はもう少し休みたかった。。。」という気持ちがいつまでも心に残っていました。復帰してからも育児と仕事の両立に必死で頑張ってきたけれど、私も大変、皆ももっと大変、という状況になってしまっていたのです。いわゆるブラック企業のような状態。昔はお店の中で勤務中に愚痴を言う人なんてひとりもいなかったのに、なんとなく組織がギスギスしている雰囲気が心地よく感じなくなっていきました。もちろんベンチャーですので9時5時とまではいかないけれども、アフリカローズに一番近くで関わるスタッフたちが、もっと良い環境で働くのはどうしたらよいか?というのが私の中で日に日に大きなテーマとなっていきました。誰かが休むと誰かにしわ寄せがいってしまう、という形ではなく、皆が健やかな状態でそれぞれの強みを発揮して輝く組織にしたい。大好きなことだけやって、嫌なことは一切やらない組織にしたい。そんなことを本気て考えるようになりました。

でも、何から始めて良いのか・・・?
そう思っていた時に、SNSに「武井浩三さん」という私が以前から気になっていた方が、なんと自分で立ち上げた会社を後任に譲ってフリーになるというではありませんか!!!

武井さんは、ホラクラシ―経営という「給与・経費・財務諸表を全て公開」「役職・肩書を廃止」「働く時間・場所・休みは自分で決める」「起業・副業を推奨」「代表・役員は選挙で決める」というような、私が求めている組織を「株式会社」という形で既に成功した方で、その経営論について本も執筆したり全国で講演もされている方なのです。武井さんが会社を辞める目的は「今までは、いかに社員を幸せにするか、という目標に向かって経営していたが、これからは、いかに社会に幸せな人を増やすかということに挑戦したい。」ということでした。

私は「この人だ!」と思いました。
いまアフリカローズに必要な人。私の経営パートナーとして必要な人。

以前から武井さんはアフリカローズの上顧客として、いつもローズを買って奥様やお子さんにプレゼントしたり、ご自身のお誕生日にはお母様にバラを贈っていて、本当に素敵な方だと思っていました。もちろんローズアンバサダーとしても活動してくださっていて、色々な経営者やお友達にローズをプレゼントしてくれたりSNSでアフリカローズの魅力を発信してくださっていました。

「これからは、アフリカローズにもっと近くで関わっていただけないか?」とお願いしたところ、なんと「ご縁とタイミングを大切にする人間なんで。」という理由でOKに。こんなに簡単にあっさりとジョインいただけるなんて!と感動と感謝の気持ちでいっぱいです。

フラワーデザイナー&取締役の田中も、他のメンバーともすぐに馬が合い、本格的にチームのメンバーとして関わっていただいております。

そんな武井浩三さんにインタビューしましたので、ご紹介いたします!!!

●アフリカローズを知ったきっかけは?
とある勉強会のような会合で、代表のメグミさんと知り合いました。
そこでアフリカのバラの質の高さのことや、フェアトレードで仕入れているこのバラが日本で販売されることで現地の雇用創出に繋がっていることを知りました。

それまで、家族や妻へのプレゼントに花を贈ったことはなかったのですが、メグミさんとの出会いをきっかけに、記念日などにアフリカローズのバラを贈るようになりました。

●なぜジョインしようと思ったのか?
元々ダイヤモンドメディアという会社を長年経営していました。管理しない組織としてホワイト企業大賞を受賞したり、メディアに取り上げて頂いたりしていたのですが、より良い社会づくりをしたくて、2019年に会社を後任に譲りました。

そのSNSの投稿をメグミさんが見て「武井さん!アフリカローズを手伝ってくれませんか!?」と熱烈なオファーをくれました。
メグミさんのパッションの強さはみなさまご存知の通り(笑)
元々僕はアフリカローズのファンでしたし、その想いやブランド・商品の素晴らしさに共感していたので、シームレスにジョインすることに。
そしたらいつの間にか出資もして非常勤ですが取締役にまでなってしまいました(笑)

●働いていて楽しいこと/嫌なこと
嫌なことは無いです。
僕は他にも色々な会社の経営やプロジェクトをやっていますが、嫌なことはやらない人間なので(笑)

とにかくアフリカローズは、集うメンバーがみんな個性的で素敵です。
六本木ヒルズ店の店長のユリちゃんも、広尾本店の店長の海野さんも、人として面白い。
アフリカローズのバラも一つ一つの品種で個性が違くて、でも違うからそれが良くて。
人も一緒だと思っていて、それぞれが自分らしく居られる会社だと感じています。

●仲間とのコミュニケーションで大切にしていることは?
一応組織論の専門家としてお答えすると(笑)、コミュニケーションは情報の量と質と頻度が重要です。
定量的な情報と定性的な情報を、お互いに通わせ合う。
そのためにあの手この手を使います。
特に僕なんか非常勤だし現場に出れないので、SNS、Slack、リアルのミーティング、飲み会、そういった多面的な方法を駆使してスタッフの方々とやりとりをしています。
テキストコミュニケーションでは感情のやり取りが難しくなるので、「いいね!」などのスタンプで感情を伝える事と、小まめなレスポンスを心がけています。

●印象的な出来事は?
僕がアフリカローズに関わってからまだ4ヶ月ぐらい。色々ありましたが、やはりコロナウィルスが一番の問題ですし今もなお課題です。
ケニアで雇用を創出して、社会課題を解決しながら幸せの輪を広げていくのがアフリカローズですが、このコロナの影響でケニア以外の地域でも農園が倒産してしまったり失業者が増えてしまっていたり、生花業界も世界的に大変な状況です。

もちろん実店舗を持つ我々も大変な状況ではありますが、WORLD ROSEというコンセプトでエチオピアやコロンビアの質の高いバラの輸入販売を急遽開始しました。支援の意味を込めて。
このスピーディな対応は、志に基づいたアフリカローズらしい判断だと思って、とても印象的というか象徴的な出来事な気がします。

●あなたにとって、アフリカローズとは?
うーん。難しいなぁ。
今までのヨーロッパや欧米的なハイブランドとは少しニュアンスの違うブランドだと感じています。
憧れや羨望の的というような少し背伸びするようなものではなく、もっと身近で生活の中で育んでいくものというか。
お客様とスタッフとが混ざり合って一緒に育んでいく、新しいブランドの営みだと感じています。
そしてそのプロセスをみんなで楽しんでいる。こういう取り組みは僕自身の人生コンセプトそのものなので、僕にとってアフリカローズとは、とても自然で身近で、いつの間にか仕事ではなく僕の人生の一部に溶け込んでいる気がします。

●今後の抱負
アフリカローズはブランドとして素敵な魅力を持っていますし、スタッフみんな素敵な人間性を持っています。
しかし組織としては、まだまだ整備していくものがあって発展途上だと感じています。
(不完全とか問題があるというニュアンスではないので悪しからず)
僕は組織づくりの専門家でもあるし、ブランドの想いを顧客と共有するマーケティングやブランディングの専門家でもあるので、アフリカローズの魅力をより滑らかに世の中に広げていけるように、社内外を整えていきたいと思っています。

●読んでる方に向けたメッセージ
もし僕のことをご存知のお方がいましたら、ぜひアフリカローズのバラをご購入頂いて、我々と世界のバラ農園を応援してください!(笑)
僕のことをご存じない方もこのタイミングでプレゼント用途だけでなく、コロナで停滞している日常に鮮やかな彩りを添える「生活に寄り添う」ものとしてアフリカローズのバラをご購入頂けましたら嬉しく思います^ ^

 

武井浩三さんのプロフィール

1983年、横浜生まれ。
2007年にダイヤモンドメディアを創業。
会社設立時より経営の透明性をシステム化。「給与・経費・財務諸表を全て公開」「役職・肩書を廃止」「働く時間・場所・休みは自分で決める」「起業・副業を推奨」「代表・役員は選挙で決める」といった独自の「管理しないマネジメント思想」は次世代型企業として注目を集める。

ティール組織・ホラクラシー経営等、自律分散型経営の日本における第一人者としてメディアへの寄稿・講演・組織支援などを行う。
2018年7月にはこれらの経営を「自然(じねん)経営」と称して一般社団法人自然経営研究会を設立、代表理事を務める。組織論に留まらず、自律分散・持続可能・循環をキーワードに、社会システムや貨幣経済以外の経済圏など、社会の新しい在り方を実現するための研究・活動を多数行なっている。

現在、鎌倉投信創業者の新井和宏氏が立ち上げたコミュニティ通貨のプラットフォームを運営する、株式会社eumoのボードメンバーとして新しい金融や地方創生に関わりながら、組織開発やシェアリングエコノミー関連の多数の企業にてボードメンバーも務めている。

著書
社長も投票で決める会社をやってみた(WAVE出版)
管理なしで組織を育てる(大和書房)
自然経営(内外出版)

経歴
株式会社eumo CJO
ダイヤモンドメディア株式会社 創業者
Commons LLP. Board member
株式会社ブレスカンパニー CHRO/CPO
(一社)自然経営研究会 発起人/代表理事
(公財)日本賃貸住宅管理協会 IT・シェアリング推進事業者協議会 幹事(2017〜2019)
国土交通省 PRE(公的遊休不動産)アントレプロジェクト アドバイザー(2018)
AFRIKA ROSE取締役 (2020)