AFRIKA ROSEには毎日とても素敵なお客さまがいらっしゃいます。

そんなお客さまから、私はたくさんの事を教えていただき、「幸せのお裾分け」をしていただいています。

 

最近私がとても幸せになったストーリー。

 

40代半ば~後半くらいのスーツの男性がご来店されました。

「41本の薔薇の花束をください。」

 

とても豊かな表情をされているその男性は、そうおっしゃると

少し照れくさそうに、私の目は見ずに、並べてある薔薇を眺めていました。

 

「何色が良いのだろう?」「差し上げるお相手はどのような関係だろう?」

「どんな用途なのだろう?」「花を私慣れている相手なのか、初めて渡す相手なのか?」「差し上げるお相手は何色がお好きなのだろう?」「差し上げるお相手などんなイメージ(優しい、元気、明るい、大人っぽい、可愛い、など)→この質問をすると、困ったお顔をする男性がほとんど!」

 

瞬時に沢山の質問が、私の頭の中に浮かび上がってきました。

 

「41本の薔薇の花束ですね。かしこまりました。」

取り急ぎ、ひとことだけお返事してから。

 

「一度にこんなに質問したら尋問になってしまう!」「もしも花屋ご来店が初めての場合、難しい質問は避けた方がよいな。」「困らせないようにしないと。」「心地よく選んでいただきたい」「選ぶという行為は、女性にとっては満足度は高いが、男性にはストレスになる場合が多いんだよな。」「でも人によって違うかた、この方は選びたいのかもしれないな。」「本当はご自身で薔薇の色を選んでいただきたいな。」「『お任せで』とおっしゃる男性のお客さまは多いけど、女性からしたら、男性が照れながらでも一生懸命自分だけのために選んでくれる行為が嬉しいんだよね。」「あーでも!今このタイミングで、ひとつだけ質問するとしたら、何がベストなんだろうか?」

 

再び瞬時に、私の頭の中はこんな質問で埋め尽くされたのです。

表情はニコニコ微笑みながら。お客さまのリズムを感じながら。

 

 

 

すると、そのお客さまは、何かを察したように、静かに、こうおっしゃいました。

 

「明日は妻の誕生日なのです。妻は濃いピンクが好きだけど、この薔薇はどれも色鮮やかで美しいから、色々な色を組み合わせてみたいなぁ。」

 

そんな助け舟を出してくださったので、その後の会話がスムーズにすすみ、

奥様のイメージやお好きな色をヒヤリングさせて頂き、お客さまご自身が奥様に選びたい色を含めた色合わせをご提案させて頂きました。いくつかご自身で薔薇の色合わせを選んでいただきながら、あまりストレスになり過ぎないように私から提案をさせていただきました。

 

とっても素敵な花束ができあがり、

「お~これはとても素敵ですね!ありがとう!!」と言っていただきました。

普段はご家族がお住まいの場所から少し離れているため、週末のみご家族と過ごしているそうですが、奥様のお誕生日は平日。この日はサプライズに奥様に会いに家に帰るとの事でした。

 

ご結婚されて20年以上経つとおっしゃっていましたが、いつまで経っても奥様のことを大切にされている様子が伝わって来て、心が温かくなりました。

 

「奥様、喜んでいただけるといいですね!!」

そう申し上げて、お店を送り出しました。

 

 

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後日、そのお客さまがご来店されました。

手にはiPadが。

 

そこには花束を花瓶に活けた写真が写っていました。

 

「妻が、とても喜んでいましたよ!!1本1本の茎が立派で、驚いていました。」

そうおっしゃってくださいました。

 

「わ~~!!!喜んでいただけて何よりです!私も嬉しいです。」

 

サプライズで帰宅された事にも、とても喜んでおられて、薔薇の鮮やかさにも感動されていたとの事でした。それで、家に薔薇を活けた写真を旦那様に送ったとの事だったのです。

 

「こんなに喜ぶなんて!いや~ありがとうございました!!

今回はお誕生日だったので特別でしたが、これからは何でもない日にも1輪でもいいからプレゼントしようと思います。」

 

そうおっしゃっていました。

 

私もこんな夫婦になりたいな、と心からそう感じました。

 

いつも素敵なお客さまのストーリーに感動し、心温まり、幸せだな~と感じます。

こんな毎日に感謝です。

 

 

いつか、ストーリーをまとめた本をつくって、英語版とスワヒリ語版もつくって、ケニアの生産者に届けたいな。