2020年3月20日、「南米エクアドル・コロンビア、アフリカのケニア・エチオピアで大量に破棄されている」というニュースを見た衝撃が、まるで昨日のことのようです。

 

翌日21日にチームでミーティングを行い、「今さらケニア産に子拘っている場合じゃないよね!南米からもバラを輸入して、捨てられてしまうばずのバラを笑顔に変えようよ!」そんな想いでスタッフ全員の意見が一致し、WORLD ROSEというコンセプトに変え輸入を始めました。

 

その4日後、なんとケニア便がストップ。ケニアのバラの輸入ができなくなりました。

既に南米とエチオピア、そして日本国内で破棄されているバラ(当時は、日本では卒業式や入学式や結婚式がキャンセルになりお花屋さんや花の生産者さんたちが大打撃を受けている頃でした。)を販売する準備を始めており、4月1日にはWORLD ROSEというコンセプトでエクアドル・コロンビア・エチオピア・日本のバラたちを販売するオンラインページが出来上がり、翌週には世界のバラ救済のためのクラウドファンディングもスタートしました。

 

あれから5か月。本当に、あっという間でした。

お客様からは「ケニアのバラは、いつ戻ってくるのかしら?」この質問を受けない日がないくらい、お客様には心配をお掛けしました。

こればっかりは、私たちも正直いつ復活するのか予想はできませんでした。

ケニアの農園にも「What can I do for you?」と聞いても、「Nothing. Just pray.」と言われてしまい、何もできない自分に無力さを感じるばかりでした。

でも、よく考えてみるt、このWORLD ROSEがなかったら、ケニアのバラの輸入ができなくなった時点で、アフリカローズはお店として売るものがなくなってしまっていたかもしれません。エクアドルやコロンビアや国産のバラに、私たちが助けられたのです。そうなのです。今ではヨーロッパの花市場が再開したり、生産量をコントロールしていますので破棄されない状況になったバラたちです。救われていたのは、私たちの方でした。

南米のバラの栽培環境も、ケニアと似ていて、赤道直下で日照時間が長く、標高が高いので朝晩と日中の寒暖差が激しいので最高のバラが栽培される環境なのです!!

これまでケニア産(たまに、エチオピア産)のバラしか輸入販売したことのなかった私たちが、南米のバラや国産のバラの魅力を発信できたこと、お客様に楽しんでいただいたことは、とても大きな経験という財産になりました。

WORLD ROSEちゃん達、私たちを助けてくれて本当にありがとう!!!

このWORLD ROSE(現在は、主にエクアドル産。広尾店のみエチオピア産も置いてます。)は、オンラインでは9月5日で販売終了となります。店頭では9月8日で販売終了となります。

ケニアのバラが復活する嬉しさが高まる中、少しの寂しさも残ります。やっぱり何と言っても、輪の大きさはケニアよりも大きいのが南米のバラの魅力ではないかと思います。

9月8日まではWORLD ROSE(エクアドル産)が店頭にございますので、ぜひぜひ足を運んでいただき、愛でで楽しんでいただけたら幸いです。

オンラインでのご注文は、こちらから。