今日はオンラインでの取材でした。
バラに出会ったエピソードやアフリカローズ誕生の物語はこれまで多くのメディアに紹介いただいていて(感謝)いるので、
今回は現在進行形のアフリカローズの歩みについてフォーカスして頂きました。
取材の終盤、インタビューアーさんとの会話の中で生まれた言葉がありました。
「ひとかけらの罪悪感もない花束」そういう花束をつくりたいと思ったのです。
フェアトレードということで、バラを買うとケニアの雇用創出に貢献できる点は、アフリカローズの原点となっており、現在も継続しています。
一方で、アフリカローズを立ち上げてからずっと心の中にあるひとかけらの罪悪感がありました。
たくさんのCO2を排出しながら地球の裏側から飛行機で運んできているバラなのです。(私の日常生活の中でも、個人的にCO2を減らす工夫もしていますが!)
自分自身に対するエクスキューズ(言い訳)としては、飛行機は貨物便ではなく旅客機なので、どちらにしても発生するCO2だということ。
しかしながら、このコロナで旅客機が減り、貨物便でバラを輸送しなけらばならない状況になってしまい
いよいよ本気で対策(ネガティブをフラットに戻ずのではなく、むしろポジティブに転換させる解決策)を考えなければ。。。と悩んでいました。
コロナの在宅期間がきっかけで4月に立ち上がったアフリカローズの環境部。
週1のミーティングで、メンバーの皆と話している時に「カーボン・オフセット」というシステムが生まれました。
すぐに店舗で導入したところ、ほとんど全てのお客様が快く参加してくださり、ケニアの植林活動を通してCO2を削減することで
バラの生産と運搬で発生するCO2は理論上は相殺する仕組みができました。
スタッフの皆のお陰で、毎月のカーボン・オフセット以外にも店頭に募金箱を設置したりガレージセールの売り上げの半分を追加で植林活動に寄付するなど
単にバラの輸入分をオフセットする以上の貢献ができています。
それどころか、全国の講演会(海外でも)でこのカーボン・オフセットの仕組みを紹介すると、「それいいね!!!」ということで
少しづつこの仕組みを導入してくれる会社が生まれているのです!
地球温暖化や気候変動の観点からは、このカーボン・オフセットの仕組みに加え、電力会社を再生可能エネルギーに変えたりその電力会社を広める商品をつくったりして
「今わたちたちにできること」ができている実感が持てるようになりました。本当に大きな変化です。ありがとう。
そして、もうひとつの罪悪感は、スタッフの働き方問題です。少人数の組織なのでどうしても特に繁忙期は働き過ぎになってしまうことを
業界のせい、組織のせいにしている自分がいました。
疲れているスタッフをみるたびに、申し訳ない気持ちになりました。
そこで導入したティール組織・自律分散型組織。
これまでよりも更に自由に働き方を整えることができ、忙しかったスタッフも充分にお休みをとり
やりたくない仕事は嫌と言える環境になり、人が足りなければ仕事を減らすことで無理ない働き方を実現できるようになりました。
一緒に働く仲間が楽しく健康で幸せでなければ、本当に素敵な世界にはならないと思います。
スタッフや経営者の犠牲の上に成り立つ組織や会社なんて、本当に意味あるのでしょうか?
(プロダクトやサービスにはもちろん価値があるとは思いますが、皆が無理なく幸せに働けるような仕組みや環境が必要という意味です。)
以前は私自身も含めて、ある程度の犠牲は仕方ないと思っていました。創業期だったので仕方がないと制限をつくってしまっていたと思います。
でも、いつまでが創業期なのか?いつまで「仕方がない」と言い訳をしていい期間なのでしょうか?
「あ!今変えなければ一生変わらないぞ!」と1年くらい前に思いたち、改革を行ってきました。
経営者もスタッフもお客様も生産者も配達員さんも、アフリカローズに関わる人は全員がハッピーで無理のない組織にしたいのです。
フェアトレードのバラ
カーボン・オフセットの仕組み
自律分散型組織
今、この3つが揃い、アフリカローズは晴れて、ひとかけらの罪悪感もない花束をつくることが出来ています。
大切な人、特別な瞬間に、愛情や感謝を伝えるローズの花束。
正々堂々と、誰にも迷惑をかけていない、地球にも優しい、バラをつくる人も運ぶ人も販売する人も買う人も、もちろん贈られる人も、みんながハッピーになる花束でありたい。
アフリカローズにとって、真に美しいバラの花束とは、こういうことなのです。
緊急事態宣言中に、お店に来てくれと宣伝するのも気が引ける一方、
ちゃんと宣伝しないとビジネスが続けられなくなってしまうという焦りもあります。
そこで誕生したのが、バーチャルショッピングです!!!
自宅にいながら安心して、まるで店舗に来たかのように花選びやお買い物が楽しめるサービスです。
これは、お客様のアイディアが形になりました。
こんな感じで、世の中や環境にあわせて、その時にベストな選択を
お客様やスタッフさん達と一緒にみつけて実現してゆきたいです。
これが私の展望です!!!