《私にとっての七夕の意味》
さて、昨日は七夕でしたね。多くの方にとっては何気ない日々の1日だったのかもしれません。
私にとって七夕は、誕生日やどんな記念日よりも大きな意味を持つと言っても過言ではないくらい
重要な日なんです。
5年前の七夕。2011年7月7日東京と出発しケニアに旅立ちました。
その時は、まさかケニアで薔薇が栽培されているなんて知らず、
とにかく『現地に行って、本当に貧困に困っているのか自分の目で確かめる!』という目的で渡ったのです。
当時は会社も辞めてしまって「アフリカに行く!」と行って飛び出したものの、
始めてのアフリカの大地が遠くに感じ不安でいっぱいでした。
もちろん期待や楽しみもあったけど、正直、恐さと
「本当に半年もケニアに住めるのかな?」という生活の不安、
その後のキャリアの漠然として不安、
色んなことを考え始める不安で胸が締め付けられる想いだったので、
何も考えないようにしていました。
それよりも、「アフリカに行く!」という決断をできる環境があること、
いま本当に飛行機の上でアフリカに向かっているんだという事実、
未知の奇跡や出会いにワクワクする気持ちがあることに、
とても幸せを感じ、飛行機の窓から輝く天の川を覗きながらニヤニヤしていたことを思い出します。
あれから5年が経ちました。
ケニアで奇跡的に出会った薔薇を日本に輸入するようになり、
たくさんの素晴らしい仲間やお客さんがどんどん増えて、
お陰さまで東京広尾にお店をオープンすることができました。
先月でアルバイトさんも含め総勢6名のスタッフでアフリカの花屋を経営するまで成長しました!
そりゃ生きていれば大変なこともあるけれど、
毎日生命力溢れる薔薇と大好きな人達と一緒に人生をしっかり歩んでいる実感が持てて、
毎日とっても幸せです!!
***
先日、14年振りに会った人に言われました。
「いつも幸せそうにニコニコしているその笑顔、変わらないね。」
少し前まで「私は幸せじゃないのかも?どうやったらもっと幸せになれるんだろう?」
そう考え悩んだ時期もありました。
自分と向き合った結果、「幸せになる」のではなく、
「既にある今の幸せを実感している状態をずっと続けたい。そしてこの溢れる幸せを周りに拡散したい!」
と自然と思えるようになりました。
でも、この人に「変わらないね。」と言われて、
「今まで悩んだ時間は、一体何だったんだー!!!」と疑問に思ってしまいました。。。
もしかしたら、幸せについて悩む必要など全くなく、私は最初から幸せだったのです。
それからというもの、もう悩むのは一切やめて、今この幸せをとことん味わうと決めました。
だって、仕事も辞めて彼氏とも別れて、未来の約束や保障も何もない状態で、
アフリカに飛び出した5年前と比べると、
今は守るべき毎日の幸せ(家族、仕事の仲間、大好きなお客さん、大切なケニアのパートナーや従業員たち、
それ意外にもいつも支えてくれている多くの方々)があると思うと、涙が溢れてきます。
この薔薇が手元に届く人は、どんな気持ちになるのだろう。
このエネルギー溢れる薔薇は、どれくらい多くの人を笑顔にするのだろう。
その可能席を広げる仕役割を担えることを尊く幸せに感じています。
朝ヨガの最後に合掌をしている時に感謝の涙がこぼれてしまいました!
毎年、日本では曇っていて天の川は見えないけれど、今年の私の心の中は快晴で星もキラキラ輝いている、それだけで充分だ、と感じました。
「幸せになれますように!」と手に入れる事を願う去年までとは違い、「今ある幸せが継続し、もっと大きく広がりますように。」という願いに変化したことが、私の中ではとても嬉しいことだったのです。
そんなことを感じた七夕の夜でした。
皆さんにとっても、素敵な七夕であったことを願っています。