バラの魅力は生花だけではありません。美しく乾燥させたバラのドライフラワーにすることで、その魅力をより長く楽しむことができます。特に初めてバラのドライフラワー作りに挑戦される方は、「どうすれば美しく仕上げられるのだろう」とご不安かもしれません。
そこで今回は、バラを美しいドライフラワーに仕上げるための作り方とコツをご紹介します。基本的な手順やドライフラワーにおすすめのバラ品種、必要な材料や道具まで、詳しくお伝えしていきます。

美しいバラのドライフラワーの作り方

バラをドライフラワーにする方法はいくつかありますが、どの方法を選ぶかによって仕上がりが変わってきます。ここでは、主な3つのバラのドライフラワーの作り方をご紹介します。

1. 自然乾燥法(吊るし乾燥)

最も一般的なバラのドライフラワーの作り方で、バラの自然な形と風合いを残したい方におすすめです。

手順:
  1. 新鮮なバラを選び、茎を15〜20cmほど残して切ります
  2. 茎についた葉を取り除きます
  3. 3〜5本のバラを束ねて、茎を紐で結びます
  4. 風通しの良い日陰の場所に逆さまに吊るします
  5. 2〜3週間ほどかけてゆっくり乾燥させます
ポイント:
  • 直射日光が当たる場所は避けましょう。バラの色あせの原因になります
  • 湿度の低い場所を選ぶことで、カビを防げます
  • 完全に乾燥すると、バラの花びらの触感がカサカサになり、茎がもろくなります

2. シリカゲル乾燥法

バラの色の鮮やかさを残したい方には、シリカゲルを使ったドライフラワーの作り方がおすすめです。

手順:
  1. 密閉できる容器の底にシリカゲルを2〜3cm敷きます
  2. バラの花を茎から切り離し、花の部分だけを容器に入れます
  3. 花がつぶれないよう、そっとシリカゲルをバラの花びらの間や上からかけます
  4. 容器を密閉し、1〜2週間放置します
  5. 完全に乾燥したら、優しくシリカゲルを払い落とします
ポイント:
  • シリカゲルは繰り返し使えるので、乾燥後はオーブンなどで再生できます
  • バラの花びらの色をより鮮やかに保つには、乾燥の初期段階(3〜4日)で取り出すのも一つの方法です
  • 乾燥後のバラは非常にデリケートなので、取り扱いには注意が必要です

3. 電子レンジを使った速乾法

なるべく早くバラのドライフラワーを作りたい方には、電子レンジを使う方法もあります。

手順:
  1. 電子レンジ対応の容器にシリカゲルを敷きます
  2. バラの花を茎から切り離し、容器に置きます
  3. バラの花全体がシリカゲルに埋まるようにかけます
  4. 電子レンジで600Wで1分加熱します
  5. 30秒間隔で様子を見ながら、さらに加熱します(合計2〜3分程度)
  6. 完全に冷めてから取り出します
ポイント:
  • 加熱しすぎるとバラの花がもろくなるので、様子を見ながら慎重に行いましょう
  • 電子レンジの出力によって時間が変わるので、様子を確認しながら調整してください
  • この方法は手軽ですが、自然乾燥に比べるとバラの色や形が少し損なわれやすいです

ドライフラワーを作るための基本的な手順

どの乾燥方法を選ぶにしても、美しいバラのドライフラワーを作るためには基本的な手順があります。ここでは、バラのドライフラワー作りのステップバイステップをご紹介します。

STEP1:バラの選び方と準備

美しいバラのドライフラワーを作るための第一歩は、良い状態のバラを選ぶことです。

選ぶポイント:

  • 咲き始めから7分咲きくらいのバラを選びましょう。満開すぎると乾燥後に花びらが落ちやすくなります
  • 色鮮やかで、傷や病気の跡がないバラを選びます
  • 朝露が乾いた午前中に摘みたてのバラがベストです。AFRIKA ROSEの新鮮なバラは理想的な素材になります
  • 濃い色のバラ(赤やワインレッド、濃いピンクなど)は、色持ちが良く初心者におすすめです

AFRIKA ROSEのおすすめバラ品種:

  • フィデリティ:鮮やかな赤色が乾燥後も美しく保たれます
  • エバーレッド、エクスプローラー:深みのある赤色がドライフラワーになると落ち着いた風合いになります
  • ナイチンゲール、ムーディーブルース:優しい紫色が乾燥すると大人っぽい雰囲気に変化します
  • カルーセル、ダブルデイト:アフリカローズらしいグラデーションが特徴の縁のピンク色が、乾燥後にもお楽しみいただけます

準備:

  1. 切ったばかりのバラは水分が多いので、茎を2〜3時間水に浸けずに置き、少し萎れさせます
  2. 茎についた葉や棘を丁寧に取り除きます
  3. バラの花びらに水滴や汚れがある場合は、柔らかい布で優しく拭き取ります(水で洗わないでください)

STEP2:乾燥方法を選ぶ

先ほどご紹介した3つの方法(自然乾燥、シリカゲル、電子レンジ)から、目的や状況に合ったバラのドライフラワーの作り方を選びましょう。

選ぶポイント:

  • 手軽に、バラの風合いも楽しみたい方:自然乾燥法でバラの風合いを大切に
  • 色をきれいに、大輪のまま残したい方:シリカゲル法でバラの鮮やかさを保持
  • すぐにドライフラワーを作りたい方:電子レンジ法で即日完成

バラの種類別おすすめ乾燥方法:

  • 大輪のバラ:シリカゲル法がおすすめ(色を保ちやすい)
  • スプレーバラ:自然乾燥法がおすすめ(複数の花が美しく乾燥)
  • 古代種のバラ:自然乾燥法がおすすめ(風合いを生かせる)
  • 濃色のバラ:どの方法でも比較的きれいに仕上がります
  • 淡色のバラ:シリカゲル法がおすすめ(色あせを防げる)

STEP3:バラ本来の魅力を活かせる乾燥処理

選んだ方法に従って、バラの乾燥処理を行います。どの方法でも、以下の点に注意しましょう。

共通の注意点:

  • 乾燥中はバラをなるべく触らないようにします
  • 自然乾燥の場合は、途中でバラの向きを変えたりしないのがコツです
  • シリカゲルや電子レンジ法の場合、バラの花びらの形が崩れないよう優しく扱います
  • 湿度の高い日はバラの乾燥に時間がかかるので、エアコンや除湿機を活用するとよいでしょう

季節別の乾燥時間の目安:

  • 春(3〜5月):自然乾燥 約2〜3週間
  • 夏(6〜8月):自然乾燥 約1〜2週間(湿度に注意)
  • 秋(9〜11月):自然乾燥 約2週間
  • 冬(12〜2月):自然乾燥 約3〜4週間(暖房に注意)

STEP4:保存と活用

乾燥が完了したバラのドライフラワーは、適切に保存することで長く楽しめます。

保存方法:

  1. 完全に乾燥したことを確認します(バラの花びらがカサカサして、もろくなっている状態)
  2. 直射日光や湿気の多い場所を避けて保存します
  3. 花粉やホコリから守るために、ガラスケースに入れたり、フレームに収めたりするのも良いでしょう
  4. 長期保存したい場合は、防虫剤を近くに置くのもおすすめです(直接触れないように)

バラのドライフラワーの活用アイデア:

  • フレームに入れて壁掛けアートに
  • クリアボールに入れてインテリアオブジェに
  • リースやスワッグの素材として
  • ハーバリウムの素材として
  • アロマワックスサシェの装飾に
  • 押し花として手帳や栞に活用
  • アクセサリーの素材として

使うべき材料と道具一覧

バラのドライフラワーを美しく仕上げるために必要な材料と道具をご紹介します。

基本の材料

バラの花:

  • 新鮮で傷のないバラ(AFRIKA ROSEのバラがおすすめです)
  • 色は濃いめのバラから始めると失敗が少ないです
  • サイズは中輪〜大輪のバラが扱いやすいです

乾燥材:

  • シリカゲル(クラフト店やネットで購入可能)
  • ドライフラワー用の乾燥剤(カラーシリカなど)
  • 市販のドライフラワーキット

AFRIKA ROSEのおすすめ商品:

  • 一輪ギフトBOX:ドライフラワー作りの練習に最適な一輪バラ
  • バラ6本セット:複数の乾燥方法を試せる本数
  • 季節限定のバラ:その季節ならではの特別な色や形を楽しめます

必要な道具

基本的な道具:

  • 花バサミまたは鋭いハサミ
  • ピンセット(バラの花びらの調整用)
  • 紐または麻ひも(吊るし乾燥用)
  • 霧吹き(オプション:仕上げ用)

乾燥方法別の道具:

  • 自然乾燥法:S字フック、針金など吊るすためのもの
  • シリカゲル法:密閉できる容器(プラスチックやガラス)
  • 電子レンジ法:電子レンジ対応の容器、キッチンペーパー

仕上げ・保存用:

  • 無水エタノール(オプション:防腐用)
  • ヘアスプレー(オプション:固定用)
  • ドライフラワー専用のコーティングスプレー
  • 保存用のガラスドーム、フレームなど

おすすめの組み合わせセット

初めての方は、以下のセットを用意するとスムーズにバラのドライフラワー作りができます。

初心者向け基本セット:

  • AFRIKA ROSEの新鮮なバラ数本
  • シリカゲル 500g
  • 密閉容器(タッパーウェアなど)
  • 花バサミ
  • ピンセット
  • ドライフラワー用スプレー

本格派セット:

  • AFRIKA ROSEの選りすぐりバラ 10本程度
  • シリカゲル 1kg
  • さまざまなサイズの密閉容器
  • 専用の花バサミ
  • ピンセット(先の細いもの)
  • S字フック、麻ひも
  • 専用のコーティングスプレー
  • 保存用のガラスドーム

バラのドライフラワーに関するよくある質問

Q1: バラのドライフラワーはどのくらい長持ちしますか?

A: 適切に保存すれば、1〜3年程度は美しい状態を保つことができます。直射日光や湿気を避け、ガラスケースなどに入れて保存するとより長持ちします。AFRIKA ROSEのバラは品質が高く、ドライフラワーにした際も長持ちしやすい特徴があります。

Q2: ドライフラワーになったバラの香りは残りますか?

A: 乾燥過程で香りは弱くなりますが、バラの種類によっては微かに残る場合もあります。香りを楽しみたい場合は、香り高いバラを選ぶか、乾燥後にローズオイルを少量染み込ませるという方法もあります。

Q3: バラのドライフラワーがカビてしまった場合はどうすればいいですか?

A: 残念ながら、一度カビてしまったバラのドライフラワーを完全に元に戻すことは難しいです。軽度のカビであれば、日光に短時間当てて乾燥させ、柔らかいブラシでカビを払い落とす方法がありますが、予防が最も重要です。

Q4: バラのドライフラワーを作るのに最適な季節はありますか?

A: 湿度が低く、気温が安定している秋が最も適しています。夏は湿度が高く、冬は暖房による乾燥に注意が必要です。ただし、室内環境を整えれば、一年中作ることができます。

Q5: AFRIKA ROSEのバラはドライフラワーに向いていますか?

A: はい、AFRIKA ROSEのバラは高品質で新鮮なため、ドライフラワーに非常に適しています。特に濃い色のバラや、花びらが厚めの品種は、ドライフラワーにした際も美しく仕上がります。

まとめ:美しいバラのドライフラワーを楽しむために

バラのドライフラワー作りは、少しの知識とコツで格段に仕上がりが変わります。初めての方でも、この記事でご紹介した基本的な作り方と手順、コツを押さえれば、美しいバラのドライフラワーを作ることができます。

特に初心者の方には、シリカゲル法がおすすめです。バラの色と形をきれいに保ちやすく、比較的短時間で完成します。

うまく作れたバラのドライフラワーは、インテリアとして飾ったり、ハンドメイド作品の素材として活用したり、大切な思い出の保存方法としても素晴らしいものになります。

また、AFRIKA ROSEでは美しいバラを取り揃えていますので、ドライフラワー作りの素材としてもぜひご利用ください。バラの花言葉や色によって、作るドライフラワーの意味も変わってきますので、目的に合わせてお選びいただくのもおすすめです。

ドライフラワー作りのための特別な品種や、ドライフラワーを作るためのキットなども順次ご紹介していく予定ですので、AFRIKA ROSEのオンラインストアニュースレターもチェックしてみてくださいね。