2004年の卒業式 in カリフォルニア

私は小学生の低学年の頃、人見知りでとても恥ずかしがりやでした。3年生のとき「萩生田さん、この文章を読んでください。」と国語の授業中に先生にあてられたけれど、恥ずかしさで声が出なくなってしまい先生を無視しました(笑)。


お友達もいなくて、休み時間に女子が皆でドッヂボールやおままごとをして遊んでいるのですが、私はひとり教室でお絵描きや折り紙をして過ごしていました。


【私はひとりでも楽しいもん】


そう強がってみるけれど、本当の心は「私も友達と一緒に遊びたい」。

頑張って勇気を出そうとしても「私も仲間に入れて!」そのひとことが言えずにいました。どうしても声がでなくなってしまうのです。そして今日もひとりぼっち。そんな自分のことが大嫌いでした。


4年生の時、転機が訪れました。

家族の都合で転校することになったのです。とてもラッキーでした。

自分を変えるチャンスです!


「わたし、新しい学校でたくさん友達をつくる!」

両親に、そう宣言しました。


さて初日。

勇気を振り絞って「一緒に遊ぼう」そう言ってみると、何とも簡単に「いいよ!」と仲間に入れてくれたのです!

私の毎日は今までよりも100倍楽しくなりました。


【環境を変える】×【勇気を出して一歩踏み出す】=【100倍楽しい景色】


この時に学んだ方程式は、その後の私の人生に大きく影響しました。

通っていたカリフォルニア州立大学の緑豊かなキャンパス

大学を選ぶ時期になり、せっかく4年間を過ごすなら、大きな地球の中の小さな日本の中ではなく、世界中のいろんな人とコミュニケーションと取りたい!

そう思うようになりました。世界の色々な景色をみたり考え方を学んで視野を広げ、地球を飛び回るような仕事/人生を経験したい。そのためには、海外の大学に進むのは自然な流れでした。


カリフォルニア州立大学に進学することになりました。

緑が多く学生の多い小さな街。キャンパスにリスがいて、街を歩いていると必ず1日に何人かの知り合いとすれ違うようなアットホームな街でした。


アメリカの大学は、日本と違って入学時に専攻を決める必要がないので、私は何を専門的に勉強したいのか決めないまま渡米しました。

クロアチア、メキシコ、ドイツ、スペイン、ブラジル、ジャマイカ、中国、台湾、タイ、マレーシア、インド、オマーン、サウジアラビア、モロッコ、ケニア、ウガンダ、マラウィ、コンゴ。色々な国に友達ができました。彼らと夜な夜な恋愛やアート、伝統や歴史、そして時には政治や宗教について話すことがとても楽しく刺激的でした。

同時に、日本に生まれた私が日本のことについて何も知らず主体的な考えを持っていないことに恥じらいを感じたこともありました。例えば「Megumiは、日本の政治についてどう思う?」と聞かれるのです。また、日本の伝統文化について聞かれた時はKabukiくらいしか答えられず、しかも歌舞伎の歴史も説明できず恥ずかしい思いをしました。(帰国後、華道、香道、着付けの教室に行くことになります。)

2004年の模擬国連(ニューヨーク国連ビルにて)

色々な国の人と関わり色々な国の伝統について学ぶのが好きだったので、その延長線上で【国際関係学 International Relations (IR)】を専攻することにしました。在学中にスペインに1年間ダブル留学も経験したので、スペインと英語が話せるようになりました。余談ですが、当時はParty Animalと呼ばれていました!笑

学生の時に【模擬国連 Model United Nations (MUN)】という日本でいうゼミのようなものに参加しました。全米の学生がニューヨークの国連ビルに集まり、実際に国連で議論されているような、世界の貧困問題や環境問題について解決策を話し合い、その外交スキルを競う大会です。


これまで電車の広告やテレビでは「アフリカの子供たちの貧困問題」が存在することは知っていました。でも、どこか遠くの誰か他の人の問題として認識していて、自分ごととしては捉えていなかった訳です。

ところが、この模擬国連で「自分ごと」として、アフリカの貧困問題をどう解決するのかを真剣に考えたときに、自分の中で新しい疑問が生まれてきました。


●1日1ドル以下の生活って「貧困」とされているけど、本当にそんなに大変なのだろうか?(物価も安いだろうし、物々交換など私たちが知らない生活スタイルや価値観が存在するのでは?)

●経済的には貧しくても、精神的には豊かなのかもしれない。(お金はなくても、豊かな自然と時間がありそう)

●先進国がお金や物資を寄付しているけど、それは本当に彼らが求めているのだろうか?(逆に彼らの豊かな自然や伝統文化を奪ってしまっているのでは?)


次々と涌いてくる疑問を晴らすには、現地に行って自分の目でみて、肌と心で感じる必要があると思いました。


けれど今は親に学費を払ってもらっている学生の身分。

無鉄砲にアフリカに行っても、役に立てる知識や経験や経済力はない。

まずは、経済的に自立した一人前の大人になろう。

それでも行きたい気持ちが消えなければ、自分の力で行こう。


【いつか、アフリカにいきたい。】

その想いを胸に、いったん大学を卒業し日本に帰国して就職したのでした。

Esiepde3 夢と現実の葛藤

Episode1 奇蹟のバラとの出会い