NGOの仕事を終え日本に帰国すると、私は花市場や花屋を訪ね歩き、バラを見て回りました。見慣れないバラを見つけると「どこのバラですか?」を産地を聞いてみます。すると「外国産だと思いますが」という返事。国名まで答えられた店員はごくわずかでした。


ネットで「ケニア、バラ」と検索してみると、安いバラが売っていたので注文してみました。けれども届いたバラは、私がケニアで感動した大きくて鮮やかで生命力の豊かなバラではなき、小さくて3日で枯れるありふれたバラでした。


「こんな品質でケニア産と名乗って欲しくない!私がケニアで出会ったバラはこんなもんじゃない!もっとパワフルでダイナミックなんだ!」

憤りにも似た感情でした。


日本国内に流通しているバラの8割は国産です。日本のバラは春と秋に咲くので、それ以外の夏と冬に供給を補う目的で主に中国やインドからバラが輸入されています。最近ではエクアドルやコロンビア、そしてケニアからの輸入バラも増えています。


輸入されるバラの品質は、最高級というよりは、そこそこのバラを低価格で仕入れているイメージ。

同じケニアでも、標高の高さや農園の生産者の品質管理のレベルが異なるので、ピンからキリまでバラの質があります。


私は輸出してくれる農園を探し、

「児童労働がないこと」

「従業員が過酷な環境で働いていないこと(搾取されていないこと)」

「環境に配慮された栽培であること」

この条件にあった農園から世界最高品質のバラを輸出してもらうことになったのです!!!

ケニアから帰国した半年後の2012年6月、初めてバラを輸入しました。


代々木公園でアースガーデンというイベントがあり、週末の2日間販売会を実施したのです。「アフリカの花屋」という名前でスタート!初めて輸入した2500本のバラを、私と母と妹たちと近所のおばちゃん達総勢6名で水あげして、イベントで販売しました。


驚くような素晴らしい品質で、「アフリカの花屋」のブースには人の群れができていました。皆初めてみる素晴らしいバラに驚き感動していました。

【品質は確か。お客さんの評価も抜群!私の目に狂いはなかった】


休む暇もなく接客やラッピングに追われ、あっという間に1日目、そして2日目が終わり、大盛況!!…かと思いきや。

確かにお客さんは沢山来て買ってくれたのに、なんと赤字になってしまった上に、半分以上が売れ残ってしまいました。
2500本なんて、2日間で売り切れる訳もないですよね。

人件費や出展料、1日の最高/最低販売予測、いくらで何本売れば黒字になるのか… 計算するのを忘れていたのです。


音楽と体育と英語は得意だけど、算数の苦手な私が入荷量やコスト計算、人件費の計算をすると失敗するに決まっています。でも、輸入を諦めるという選択肢はありませんでした。店舗を持つのはやめて、他の方法がないか考えることにしたのです。


それが、オンライン販売です。

(※今振り返ると、もっと色々な選択肢があったと思いますが、当時はビジネスセンスゼロ、想いとパッションだけでした(笑)!)