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少しずつ口コミや紹介、リピーターのお客様が増えてきた頃、もうひとつの新しい出会いがありました。マザーハウスの副社長である山崎さんです。
マザーハウスは「途上国から世界に通用するブランドをつくる」を理念にかかげ、現在では国内38店舗、海外にも出店をしているソーシャルビジネスの成功事例です。私は正直マザーハウスのバッグのデザインは個人的には好みではないのですが、理念がとても素晴らしく、それをビジネスとして成功しているのは山崎さんの存在があると思っていました。なぜなら、財務面とマーケティングは山崎さんの担当なのです。そんなビジネスの大先輩である山崎さんにアフリカローズのビジネスについて相談したところ、「路面店をオープンするべき」とのアドバイスを頂きました。
正直、私は自信がありませんでした。
それまでの「リスクを極力減らす」というビジネスモデルの真逆だったからです。
店舗を構えれば、家賃、人件費、在庫のリスクがつきまといます。失敗したら格好悪い、そんな恐れの感情でした。
しかし、実はネット販売だけでは限界があることも感じていました。月に1度の輸入ではタイムリーに大切な人へのギフトとして選びにくいというご意見や、実際に花を見て購入したいというお客様の声を多く頂くようになっていたからです。
私は何から逃げているのだろう?
考えれば考えるほど、お店を出すことに不安や恐れを抱えている小さな自分がいました。
もともと、バラの事業を通してアフリカの雇用を増やしたいと願っていたはずなのに、それが原点だったのに、いまの自分は逃げているのだと気付いたのです!
その気付きから約2ヶ月後には、広尾にお店をオープンしていました。
足りない資金はクラウドファンディングで、たくさんのお客様に応援していただきました。それだけではありません。お店づくりの大工仕事まで、お客様が参加してくださったのです!
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こんな感じで、つなぎを着て、みんな一緒に大工さん!!!(笑)
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夜中、自分たちで看板を取り付けました!笑
お店の床や階段、壁のペンキ塗りや木のテーブルを電ノコで切ったり、ほとんどプロの手を借りずにオープンまでこぎつけました。
プレオープンの前夜、まだペンキ塗りが残っていたり未完成な部分が多く諦めようとした私に、田中が「いや、絶対大丈夫、間に合わせよう!」と言ってくれて、ラストスパート!ようやく明け方5時過ぎにお店が完成したのです!
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大工仕事をやっている私たちのために、お客様がサンドイッチとスープをつくってきてくれました!
そして、2015年9月16日の朝、めでたく広尾店がプレオープンしました!
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アルバイトちゃんもインターンの学生ちゃん達も皆が家族のように仲よく、楽しく充実した毎日が続きました。
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お客様同士が昔の知り合いで、お店の再会がご縁で大親友になったり結婚したり、たくさんの奇蹟のご縁が生まれる場所になったり、
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我が家のように遊びに来てくれるお客様や仲間がどんどん増えていきました。
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最初は花には興味がなくても、他の入り口から花を好きになったり、花を贈る文化を楽しむ人が増えて欲しいと願いながら、バラに囲まれてワインを楽しむワイン教室、ウェディングドレスとバラの美術館のような展示会、ケニア人シンガーと歌って踊るライブ、フェアトレードジュエリーやデザイナーやアーティストによる展示会など、様々な異業種とのコラボレーション企画が生まれ、次々に実現していきました。
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近所の聖心女子大学を受験する高校生が、受験の帰りに1輪のバラを買って帰ったら合格した、というストーリーを投稿したことろ、今では受験する高校生の合格ジンクスのバラになったりもしています。
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そんな奇蹟と幸せに溢れた毎日がAFRIKA ROSE広尾店には溢れているのです。
このままこの幸せがずっと続くと思っていた私に「人生の転機」が訪れます。