今日は4月24日。緊急事態宣言が4月7日に発令されてから2週間弱。既に3月末から六本木ヒルズ店、広尾店も臨時休業を自主的に実施しています。

振り返ってみれば、まだ3月上旬は卒業式ができなかった学生さんにバラをプレゼントしたり、無料でバラに囲まれた写真撮影会を実施したりしていました。いよいよコロナの影響で経済全体に影響が出始め、アフリカローズではクラウドファンディングを実施したり、アルバイトさん達も自宅待機ですが自宅からお仕事を手伝っていただいています。新しくインスタライブや動画のアップ、地球環境を少しでも改善できるためにアフリカローズとして何ができるのか?と考えるグループが立ち上がりアルバイトさん中心に色々進めていることろです。そして、私個人としての行動の変化は、コロナで経済的影響を受けている農家さんや漁師さんから無農薬の野菜や獲れたての魚を購入したり、花屋さんや花農家から定期的に花を購入したり、休業になったレストランからお弁当やディナーセットを取り寄せたりして、家に居ながらできることをしている毎日です。仕事は相変わらず自宅から。スタッフとのコミュニケーションはオンラインです。万が一の時の融資のために銀行に印鑑を押しに行ったのと、コロンビアとエクアドルとエチオピアからバラが届いた日にテレビ取材が入った2日しか外出していません。

コロナの影響を深刻に考え始めてから、1か月以上が経過した今、あるコラムに掲載されることになり、1320文字で今の自分がコロナについて感じることを書いてみました。

コロナについて思うこと
地球にとって人類の存在価値って何なのだろう?多くの失われた命、奪われた自由、経済的損失、そして今も最前線で命懸けで頑張っている方々がいます。必要な経済的・物質的・精神的サポートを得ている人もいれば、明日をどう生きるか不安や心配で眠れない人もいます。善意で発信したメッセージが批判で炎上してしまったり、政府の批判ばかりしている人、一方で「自分は何ができるか」と行動する人。コロナの一件により、人間の本性「あり方・生き方」が反映されているように感じます。この出来事を悲劇で終わらせないために、私たちは今何ができるのか?問われているような気がします。そのひとつの考え方として、「コロナは私たち人間に何を伝えているのか?」言い換えると、「私たち人間はコロナから何を学ぶのか?」という問いがあります。ある人はこう言います。「これまで仕事が忙しすぎて、いつかやろう!と思っていた手つかずの家の仕事はいくつありますか?いま私たちはStay Inside、この機会に自分の内面に耳を傾けるチャンスです。」と。また、ある人はこう言います。「コロナにより経済活動が止まったお陰で、中国上空の大気が綺麗になったり、観光地の海や川が綺麗になった。工場排水や車の排気ガスがなくなって空気が綺麗になった」と。私たちはこれまで物質的な豊かさや経済発展を優先し過ぎて、本来の人間らしい感情的な豊かさや人との繋がり、家族の大切さ、環境への配慮を疎かにしてきたのではないでしょうか?これから人類としてどう進化するのか。地球上の全員がいま重要な岐路に立っているのです。便利さを追求するあまり、豊かな森林を伐採し、海や大気を汚染し、農薬づけの野菜を食べてきた過去。仕事ばかりで家族との時間を後回し、ロボットのように働き、自分らしさやワクワクする心や美しい花をみて美しいと感じる心の豊かさを忘れてしまった人。今こそ、これまでの価値観を手放し、自分も周りも地球も心地よい在り方を実践するチャンスが来たのです。9年前、私はアフリカのケニアで小学校をつくっていました。太陽が昇りニワトリの声と共に目を覚まし、ご近所さん同士お互いに助け合う関係性、自然豊かな環境は「日本で感じた豊かさ」とは全く異なるものでした。お金がなくても心はいつも幸せでいられる秘訣を教えてもらった気がします。私はアフリカからバラを輸入しています。生命力溢れるパワフルで彩り豊かな大輪のバラ。フェアトレードで輸入したこのバラで、日本には心の豊かさを、ケニアには雇用を生むことによる経済的な豊かさを。この価値交換を目的としたビジネスです。お店ではできる限りプラスチックを使わず、クリーンエネルギーを利用しています。『この地球は私たちの先祖から継承したものではなく、私の子供たち子孫から借りているのです。』古代ネイティブ・アメリカンの格言だそうです。人生は一度きり。それぞれが自分らしく輝ける本当に豊かな世界をつくるチャンスだと捉えてはいかがでしょうか?この出来事を悲劇で終わらせないために。いま最前線で頑張っている人に恥じないように。そして、近い将来もっと厳しい挑戦がきた時に、今よりも強く賢く乗り越えられるように。