最近jazz pianoを習い始めました。
4歳からクラシックピアノを習っていて、ショパンのノクターンやモーツァルトのキラキラ星変奏曲が弾けるレベルなのですが、実は私は楽譜が読めません。(これまで恥ずかしくて言えませんでした!笑)幼い頃から楽譜が苦手(というよりも、楽譜が模様や絵に見えてくる。なんなら、辞書や教科書、取り扱い説明書や契約書やP/L、B/Sも模様に見えます!笑)ここまでくると経営者としてどうなんだ?という問題になりますが、一種のDisorder(障害)だと認識しています。文字や記号が並んでいると、それは読解すべき対象として見えないのですね。でも!楽譜が模様に見える代わりに、音が色で聞こえるし、絶対音感があります。そういう素敵な一面もあるのです。
10年くらい前にブラジルに滞在していた時、現地の友達がギターとドラムで音楽を奏で始めました。そこにピアノがあったので「Megumi, 弾ける?」と言われ、一緒に即興で演奏することになったのですが、クラシックしか経験のない私は演奏することができませんでした。クラシックは、楽譜通りに弾くので、アレンジができなかったのです。代わりに他の友達が「ボク弾ける」とピアノに座って、コードとメロディだけでJazzを弾き始め、それに合わせてドラムとギターで楽しい演奏が始まりました。演奏していない人たちは、歌ったり踊ったりして楽しみました。それはそれは楽しい時間でした!
私はその時、悔しかったのです。もしjazzが弾けたら。
私の代わりにピアノを弾いている彼は、とても自由に楽しそうに、伸び伸びと自分を表現しながら、他の演奏者とのリズムやグルーヴやハーモニーを楽しんでいました!!!とってもとっても羨ましかった感覚を憶えています。「いつか私もこんな風にピアノを自由に弾いて自分を表現してみたい」まだ声になっていない夢がまたひとつ生まれた瞬間でした。
その後、何度かジャズを習おうとしたけれど仕事が忙しいという言い訳で長くは続きませんでした。でも、この度のコロナで「いつか、は今だ!」と思い切ってfacebookにジャズピアノの先生を探していると投稿したところ、めでたくピアノの先生に巡り合えたのです!!
そんな中、今の練習曲は『茶色の小瓶』。信号待ちの時も、お料理している時も、常に頭の中は茶色の小瓶のメロディーでいっぱい。どんなアレンジが素敵か妄想する日々。
でもなかなか自分らしい表現が見つかりませんでした。美術館に行ったり、茶色の小瓶が作曲された拝見を学んだり。。。自分の表現に行き詰まっていたら「茶色の小瓶の絵を描いてみたら?その描いた小瓶に音をつけるとしたらどうなるか想像してみて!!」と先生から素敵なアドバイスを頂き描いてみました!(息子との合作になってしまったが。)すると不思議なことに、自分だけの『茶色の小瓶』が弾けたのです!!!
パッと魔法のように小瓶が現れるところから始まり、小瓶がキラキラと光ったら1輪の花が現れて、小瓶と1輪のバラのハーモニーが続き、最後には沢山の花々が咲いているイメージで華々しくエンディングを迎えるというストーリーでアレンジしてみました!!!
まだまだスムーズには弾けないけれど、自分だけの「茶色の小瓶」が表現できたことに、すっごく嬉しいし楽しいし、これまで味わったことのない充実感を感じました。
そして、普段は誰からも褒められることのない私(自分では自分を褒めるようにしていますが!笑)、ピアノの先生がいつも私を褒めてくださるのです。まるで子供を褒めるように!その褒め方は、何かを達成したからではなく、私の感性をすごく褒めてくれるのです。子供に戻った気分になる、このピアノの時間が大好きです!